ルシアとゲドの関係


 ルシアはカラヤクランの族長。ヒューゴの母。
 15年前のルシアも好きでしたが、今のルシアはさらに好き。
 うをー。いい女ーーー。(をい>自分)
 37歳にして、その引き締まったボディラインと戦闘における実力。イカス!(死語?)
 母として、大きな愛でヒューゴを包んでいる。
 甘いだけじゃなく、厳しいだけじゃなく。
 結構、理想の母だよね。

 ルシアにとってゲドは、ヒューゴの補佐。(うちではヒューゴが炎の英雄)
 ヒューゴが一番。というより、カラヤが一番、かな?
 自分達の環境を守ることが大切。世界も大切だけど、まずは自分達。
 それは、自分勝手な考え方では無く、人としての基本だと思うの。
 自分の地盤をしっかりさせてなきゃ、他人を、世界を救うなんて出来ない。
 ゲドには、末永くヒューゴの面倒を見る・・いやさ、補佐して欲しいと願ってるかも。
 自分の息子が大変な運命に巻きこまれて、心配しない親はいません。

 ゲドにとってルシアは、カラヤの族長。
 親友であるワイアット、うーんと、それともジンバ? を身受け(苦笑)してくれた人。
 事情わかってくれてる辺り、話しやすい人物でしょう。
 ゲドも、多少の恩義は感じていそう。
 ジンバが余生(??)を穏やかに暮らせたのはカラヤクランのおかげですし。


 接点は意外にありそう。
 そして、母は強し。(はい?)


見守る者


 最終決戦を控え、真なる紋章を取り返した面々が力を蓄えようと調整をしていた、とある夜。
 真なる雷の紋章を右手に宿す、ゲドの私室へと、こっそり忍び込む者がいた。
 その影はゲドの寝台へ近づいて、自らの衣服を床に落とした。
 薄暗い部屋の中でも、その影が見事なスタイルを持つ女だということが知れる。
 裸になった女は、ゲドの上へと覆い被さり、固く結ばれた口へと、自らの唇を重ねる。
「・・・・!」
 ようやくゲドが目を開ける。

「お目覚めかい? ずいぶんと疲れてるみたいだね。
 殺気は無くても、こんな近くまで侵入者を許すなんて。」
 ゲドの上でにこやかに笑っているのは、炎の英雄ヒューゴの母であり、カラヤクランの女族長であるルシアだった。
「・・・・・・・何の用だ。」
 ゲドは不機嫌そうな声で問う。
 ルシアは笑う。
「女が裸で男の上に乗ってる状況で出る質問じゃ無いね。
 もちろん、夜這いに来たのに決まってるじゃないか。」
 鍛え上げられた戦士の体を持つルシアは、とてもヒューゴの年の子供を持っているようには見えない。
 きっちりと上を向いた胸は豊かで、扇情的に揺れている。
「・・・何の目的だ。」
 少しだけゲドは質問を変える。
 据え膳といえば聞こえはいいが、若くしてカラヤクランの族長に納まった、このしたたかな雌豹のようなルシアが、目的も無くこういったことをするとは考えられなかった。

「・・・あんたに惚れたって言ったら?」
 ルシア薄紫の瞳が細められる。
 それは肉食動物が狩りの際、獲物を狙う様に似ている。
 ゲドは黙って頭を横に振った。
「・・・面白く無い男だね。」
 ルシアは小さく溜息をついた。
「そういう性分なんでな。」
 ゲドの声は、あくまで平坦。
 ルシアは裸のまま、やれやれと肩をすくめた。

「明日にでも、あの子はあいつと戦って、世界を破壊とやらから救うだろう。
 なにせあたしの子だからね。その辺は心配してない。
 あたしが心配してるのは、その後。」
 ルシアは言葉を切って、ゲドの右手を指差した。
「真なる紋章だなんて、やっかいなもの背負い込んで、あの子の未来は否応無しに変っちまう。
 あんたがそうだったように、ジンバがそうだったようにね。」
「・・・」
「あたしは真なる紋章の継承者じゃ無いし、あの子の親だから、どうしたってあの子より先に死んじまう。
 あの子が普通に大人になって、子供を作れるんなら、別にあたしがすぐに死んでも構わない。
 けど、あの子は本当にやっかいな物を持っちまった。
 あたしも、真なる紋章の継承者とやらには数会ってるから、わかるよ。
 あれは人の運命を狂わせる。
 誰か、信頼出来る誰かが、側にいるべきなんだ。」
「・・・・・」
「本当は、あの銀の乙女にヒューゴと添い遂げて欲しい所だけどね。
 あの娘も色々あるだろうし、そうもいかないだろ?
 そしてゲド、あんたは行っちまう。」
 ルシアはゲドの胸を指差した。
「ヒューゴを補佐出来るほど、力の強い子を産むために、
 そしてゲド、あんたの興味をカラヤクランに惹いておくために、
 あたしが体を張るのは、そんなにおかしいことじゃ無いだろう?」

 ルシアはゲドの上に自分の体を重ねる。
 柔らかい女性独自の体の感触と、甘やかで、それでいて男を誘うルシアの香り。
 熱い吐息がゲドの耳にかかる。
「別に、責任取れとか、面倒見ろとか、そんな野暮なことは言わない。
 あたしと寝て欲しい。それだけ。」
 ルシアの唇が、ゲドの耳朶を食む。
 柔らかい舌の刺激に、ゲドの眉が動く。
「ねぇ。ゲド。」
 ルシアの手が、ゲドの体をまさぐる。
 合わせられたシャツの釦を外し、胸に直接触れてくる。
「・・・一度寝たからといって、子供が出来るとは限らん。
 というより、真なる紋章の継承者には、子供が出来辛い。」
 ゲドは部屋の空間を見据えている。

「どういうこと? だってジンバは。」
 真なる水の紋章の継承者であるジンバには、クリスという子供がいる。
「真なる紋章を身に宿している時、継承者は人であって人で無い。
 体の構造も変えられてしまう。
 不老の生き物に、子孫を残す必要性はあると思うか?」
 ルシアはしばし考え込む。
 今までの継承者はどうだったか。ゲンカクが子供を儲けたのは何時だったか。
 ジンバは・・・真なる水の紋章の力をほとんど封印していたのでは無かったか。

「そうね・・・そう言われてみれば、分の悪い賭けかもしれない。」
 一度ルシアは体を起こす。
 夜目にも赤い唇が、くすりと笑う。
「でも、賭ける価値はあるわ。」
 ルシアの唇がゲドの唇に合わされる。
 小さな舌がゲドの口内に滑り込んでくる。
 角度を、深さを変えながら、甘い蜜を交わす。
 ルシアの細い指が再び、ゲドの釦を外しはじめる。
 ゲドの厚い胸板を撫でて、ルシアの指は更に下へ進む。
 まだ形を成さないゲドを柔らかく包む。

 唇が外される。
 ルシアは熱の篭った目でゲドを見詰める。
 情欲が、ルシアの全身を上気させている。
 男を惑わせるのに充分な、吸い付くようなルシアの肌。
 豊かな胸の先が勃ち上がって、ゲドを誘っている。
「・・・・・・女は強いな。」
 ゲドは呟いた。
 自分の守る者のために、捨て身にもなれる。
 それは、愚かしくもあるが、とても美しくもある。
「男より、ずっとね。」
 ルシアは小さく笑って、今度はゲドの喉に唇を落とす。

 手馴れた愛撫に、ゲドは身を任せた。

〇久(2003.0615)


 ををっ! 男女のえっち(前)を書くのって久しぶりっ! (突っ込み不許可(笑))
 そうかそうか、ゲド、女性相手にも受けか。
 仕方が無いよな、書いてるのが〇久だもんな。(笑)

 my設定だと、真の紋章継承者はお子様が出来ません。
 だって奴ら、まっとうな生物じゃ無いもん。(苦笑)
 まっとうな生殖が無理で、クローンなんだよきっと。
 それか、FSSの騎士みたいに、凄く子供の出来る率が少ないか。
 ワイアットに子供出来た時は、私は紋章を半分封印してた時だと解釈してます。
 それと、真なる炎の紋章を外した英雄とサナさんの間にも、お子様いたんじゃないかと。

 ところで、ヒューゴの父って誰?
 うーーーーーーーーーーーーーーーーん。
 目が緑の人だろうか。でも、覚醒遺伝ってこともあるわけだし。
 謎は謎のまま続いてゆくのね。
 いつか明かされるのかしら。

 もし、ゲドとルシアに子供が出来たら、すっげー強いだろうなー。
 my設定だと出来ませんが。というより、このSS自体が捏造なわけだし。(爆)
 ヒューゴは回りからの補佐を受けつつ、ちゃんと一人で運命に立ち向かう男に成長していくことでしょう。


私的ゲド相関107祭り

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