ワン・フーとゲドの関係


 ワン・フーは食い倒れ男。(苦笑)
 金も無いのに大飯食らい。
 背中には刺青。
 かなり、いい体してますよね。(*^^*)(←をいをい)
 刺青は友の復讐を誓って彫ってあり、しかも有名な彫り師の最後の作品だっつーんだから、実は美味しいキャラです。
 多分。というより、私にとって多分に。(最初の多分が副詞で次の多分が名詞)
 ワンって、ジョーカーと同じワンだと思います? 漢字だと王かなぁ。
 とりあえず東洋、中国系?


 ワン・フーにとってゲドは・・・さぁ?(をいをい)
 食事の代金を出してくれたかどうかや、炎の英雄かどうかも左右しますね。
 うちの基本設定だと、炎の英雄がヒューゴで、ワンフー拾ってくるのはクリスだから・・・
 うん。同じ戦いの仲間、としての認識しかしていないでしょう。

 ゲドにとってワン・フーは、やっぱり戦いにおける仲間(今だけ)
 その体を見れば実力は推して知るべし。戦力として冷静にカウント。
 ただ、ちょっとひっかかりがある。
 うーふーふー。(邪悪笑)

 突発的に沸いてしまったので、腐女子でGO!
 肉体派嫌いな人は回れ右。
 ああ、私、いつからマッチョが平気になったんだろう・・・(遠い目)
 もう、戻れないのね・・・。(何処へだよ。)



癒さない傷

 酒が切れた。
 呑まなければ眠れない、というほど酒に頼った生活をしているわけでは無いが、騒々しくも慌しく、緊張の続く局面で、多少の酒は必需品ともいえるだろう。
 ゲドは地下にある食料貯蔵庫へと足を向けた。

 薄暗い食料貯蔵庫を開ける。
 穀物や調味料、酒や干し肉、携帯用の食料などが貯蔵されている。
 ゲドは灯りを手に薄寒いそこへ足を踏み入れる。
 棚の側に無造作に置いてあるケースからワインの瓶を掴み・・・その側に倒れている人影に気づく。

 日の射さない地下、冷えた石畳の上だというのに、その人物はほとんど裸の状態でうつぶせに横たわっている。
 そういえば、クリスが食い倒れていた男を拾ったと聞いた。
 あんな大食いがいたら、うちの隊は破産するとエースが評していたことも思い出す。
 確か・・・名はワン・フー。

 ゲドはワン・フーの背中の図柄を見つめた。
 赤い炎の中、赤い鳥が翼を広げている。
 鳳凰、いや、不死鳥。
 炎によって生まれ変わる不死なる鳥。
 この鳥にとって、炎は消滅であり再生。
 炎のある限り、何度でも甦る。
 炎の・・・化身。

 ワン・フーの背の炎が揺らめいたように思えた。
 赤い幻影が見えた気がした。

「何を見てなさるんで?」
 静かな声が貯蔵庫に響いた。
 足元の男はのっそりと体を起こして床にあぐらをかき、上目でゲドを見つめた。
 左の耳の4つの飾りが、ゲドの持つ灯りを反射して煌く。

 その光に魅入られたようにゲドは口を開いていた。
「その背の刺青を・・・何故選んだ・・・」
 鮮やかな紅。
 刺青という手法において、最も難しい色。
 その色を身に刻むには、他の色の倍以上の痛みを伴うはずだ。
 それなのに、何故、不死鳥を。
「面白いことを聞きなさる。」
 ワン・フーが苦笑した。
「普通は、何で刺青なんかいれた。こうくるんですがね。」
 ワン・フーは、首を回した。コキコキと音が鳴る。
「あっしは、親友を殺されやして、その復讐の誓いに刺青を刻みやした。
 あいつが死んでも、どれだけたっても、あっしの怒りの炎は消えない。
 復讐を遂げるまで、何度でもあっしは自分を奮い立たせるんでさ。」
 強い痛みと共に、想いを自分に刻み付ける。
 どれほどの執着で、それは為されるのか。

 ゲドの表情を、ワン・フーは見抜いたようだった。
「ゲド殿も、同じでありましょう?」
 ワン・フーは立ちあがると、ゲドとほぼ同じ位置の目線を合わせた。
「忘れたくなくて、忘れてはいけないと誓って、痛みと傷と想いを体に刻む。
 そうやってしか、生きてこれなかった。
 あっしとゲド殿の違いは、傷を晒してるか隠してるかの違いだけで。」
 ふいに、ワン・フーの手がゲドの前髪にかかる。
 右目の眼帯の上をワン・フーの指がなぞる。
 その下に隠されているのは、ゲドの過去。

「お前は、そいつのことを・・・」
 ゲドの声が掠れる。
 聞いてどうしようというのだ。
 目の前の男と自分は違う。
 例えばこの男が、親友に対して、それ以上の感情を・・・
「好きでしたさ。野郎でしたが、親友以上に。
 じゃなきゃ、こんな誓い刻めるもんじゃありません。」
 ワン・フーはゲドの思案を遮るように答えた。
 ゲドは、黙って床を見つめた。無機質な石畳。それは視界に入っているが意味を為さない。
 睨み付けるように見つめても、それは逃避でしかない。
「ま、あっしなんかがこんなこと言うと気味悪いだけでしょうから、普通、人様には言えませんや。
 ゲド殿は御同類に見受けられたんで、つい話しちまいやしたが。」
 ワン・フーは屈託無く笑う。

「それでも・・・たとえ傷は残っても、痛みは一瞬でしか無い。」
 何時の間にかゲドは痛いほど手を握り締めていた。
 真なる雷の紋章を継承してからは、この紋章が傷を癒してしまう。
 ゲドの体に刻まれている傷は、継承以前の物で、しかも、自分でそれを癒さないと決めた結果の物だ。
「・・・ですから、あっしは痛みを求めるんでさ。」
 ふと見たワン・フーの左耳に輝く4つの飾り。それも自傷行為の結果だというのか。
「そうやってしか・・・あっしらは生きられない。」
 ふいに重ねられる唇。割って入ってくる舌。
 絡めとられて、逆に舌を挿し入れる形になった時、歯を立てられた。
 痛みと、慌てて戻した口の中に広がる血の味。
 ゲドは手の甲で唇をぬぐう。
 目の前で、ワン・フーが笑う。
「思いだしやした?」
 幻影は、痛みという刺激でその形を取り戻す。
 紅い影が綺麗で残酷な微笑みを浮かべて振り返る。

「ああ。」
 ゲドが笑う。
「それは良かった。」

 再び、唇が重なる。
 棚に押し付けられる。
 ひきちぎるように衣服をはだけられる。
 手が、性急に伸びてくる。
 唇に歯を立てると、手の勢いが増す。

 肌を探る手が、古い傷跡を見つけ、その上を引っ掻いて浅い傷を付けて行く。
 そうされたことがある。あの時と同じ場所に感じる痛み。
 記憶が、過去へ飛ぶ。

 目を固く閉じたゲドの耳元に柔らかく、湿ったものがあてられる。
 ねぶられる。
 力が抜けて崩れ落ちそうになる体を、両足の間に差し込まれた太ももで止められる。
「・・・・・・・ぅ・・」
 押さえても、押さえきれない声。
 何時の間にか、しがみついていた。


 慣らされずに挿し入れられる痛みに、気が遠くなる。


 忘れてしまう痛みなら、何度でも刻み付けて。

 この体に、忘れられない誓いを。


了(2003.0609)


 いや、だからね?
 ゲドを肉体的に完全に攻めることのできる体格の人は貴重ですよ。大切にしないと。(なんだそれ)

 ワン・フーがオリキャラと化していますなぁ。
 しゃべり、ゲームで確認して驚いた。「あっし」なんだ。「ありやせんか」なんだ。
 難しいよぅおぅ。
 同族ならではの観察眼で見抜いております。無理だろ? という突っ込みは不許可。(苦笑)
 ワン・フー的には、そうねぇ・・・同じ痛みを分け合う方が、自分にとって好都合だから利用してる?
 忘れないための痛み。思い出すための快楽。そんな感じで。(相変わらず設定暗いよ〇久)

 ちゃんとエッチさせてみた・・・・・いや、何でも。
 自傷行為みたいな暗いえっちになっちゃうし。書いても読んでも痛そうだし。
 でも、はしょり過ぎましたでしょうか。


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