恋愛と違うエースxゲド
「・・・ゲドッ」
最後の、放つ瞬間にだけエースはゲドを名前で呼ぶ。
そして、熱い身体がゲドの上に倒れこんでくる。
「・・・重い。」
ゲドは、情事の後とは思えぬほどの低い声で呟いた。
いつものことだが、エースのこの癖はどうにかならないものだろうか。
成人男性で、しかも傭兵として鍛えられている男の身体だ。重くないわけが無い。
しかもエースは、女性相手なら絶対どこかに体重を逃がそうとするだろうが、ゲドに対しては遠慮なく全体重をかけてくる。
密着した体が熱いし重いし、なおかつお互いの身体の間にあるぬめりが、事が終わって冷静になった頭には気持ちが悪い。
「へへ。」
エースは笑った。
そして、悪びれない。
重いからどけ、と、何度か言ったことがあるのに、この態度。
「俺、好きなんですよ。身体くっつけんのって。」
それも、何度か聞いた言葉。
「人の体温って、生きてる実感湧きますよね。」
ゲドは、エースと最初に身体を繋いだ時のことを思い出す。
お互いに、独りでは眠れないくらい死の近くにいたから。
「・・・ああ。」
それ以上、ゲドは何も言わず、エースもまた、珍しく無口だった。
身体の熱を与え合い、補い合い、心音を確かめる。
それだけで充分だった。
こういう感じで。 実は今、まさにエースxゲドを書いてる最中。
初回の話で(何の?) なだれ込む部分に来てちょっと筆が止まってたり。
・・・書けました(笑) 文章のコーナーにあるので、宜しければご覧下さい。(宣伝)