風呂ネタ、シリアス編。(出演、ジンバ&ゲド)


「お前と風呂に入ることになるとはな。人生、長く生きてみるもんだ。」
 ジンバは、ゴロウの作った檜風呂の中、気持ちよさそうに体を伸ばした。
「・・・」
 ゲドは、せっかくの檜の香りも暖かい湯気も何も効果のなさそうなぶっちょう面。
 天は高く、風は澄み、湯は温かく、最高のロケーションだというのにその態度。
「お前、人に肌・・・っていうか、傷見せるの嫌いだからな。
 相変わらずその、一分の隙も無い格好見て、てっきり今もそうだと思ってたから、意外だ。」
 ジンバは軽く笑った。
「・・・別に。」
 ゲドは相変わらずそっけない。
「警備隊隊長なら、傷があっても皆、理由を深く突っ込まないもんな。
 まして、50年前のこともバレてる。むしろ遠慮するだろう。」
 ジンバはゲドの体中に残る傷跡を見た。
 かつて、自分が消してやりたかったのに、消せなかった痛々しい傷跡の数々を。
「・・・別に。」
 ゲドの答えは変わらない。
「案外お前、この城の面子気に入ってるんだろ? 今の状況も居心地がいいとか。」
 ジンバは少々意地悪く聞いてみる。
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・解ってるなら、聞くな。」
 ゲドの消極的な肯定に、ジンバは相好を崩した。
 永遠に変わらないかと危惧していたゲドは、確かに変わった。それも、良い方に。
「気持ちが悪いな。」
 突然笑い出したジンバに、ゲドは眉を寄せる。
「いや、やっぱり長生きはしてみるもんだなって。」
「俺はあがる。」
「ああ。俺はもうちょっと入ってるよ。」
「年寄りは長風呂というわけか。」
「何? ゲドの方が俺より年寄りだろ。」
「そうだったかな?」
「いい、俺も出る。」

 湯から上がった体に、風が気持ちいい。
 体だけではなく、心も温まったような気がした。


こんな感じで。 シリアス? ギャグの間違いなんじゃ? っつーかほのぼの?(笑)
最後のほうはセリフばっかになっちゃいましたね。
どうがんばったって裸ですからさぁ、表現困るんですよね〜。

立ち上がったゲドの鍛えられた体から、水滴が落ちる  とか? わーい(笑)

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