媚態
3
しかし、ちょっと早すぎやしないか? いくら久しぶりだからって。
俺はちょっと落ち込んだ。
鷹通は、当然まだだよな? 悪いことしちまったよな。
俺は鷹通の雄の部分に手をのばしてみる。
「・・んあっ・・」
張り詰めたそこは、先走りの液で濡れていた。
ここにはまったく触ってもいないのに、なんだか不思議な感じがする。
俺はそっと鷹通を握って、しごいた。
「ふぁ・・」
ぴくんと鷹通の体が震えた。同時に中が絞めつけられた。
「く。」
俺は思わず声を出してしまった。イったばかりには、ちょっと刺激が強いか?
一度抜こうと動くと、鷹通が追いかけるように動く上に、やたらと絞めつけてくる。
逃がさないって?
「…あぁ…」
俺の手が与える刺激で、鷹通の腰が動く。
え? おい、そんなのアリか?
俺は挿れたままの自分が段々と回復してくるのを感じた。
嘘だろ? 抜かずの2発とかって、話の中だけじゃないのかよ?
前よりも鷹通の中がぬめり気があって気持ちいい。ああ、俺のが潤滑剤になってるのか?
鷹通の中の気持ち良さと、色っぽい声や反応に、俺のは応えてしまったようだった。
まぁ、それならそれでいいか。
俺は体をずらして、鷹通の体を返した。(いわゆる正常位ってやつ)鷹通の足を持ち上げる。
手での刺激が止まってしまったけど、その分動きに集中できる。
一発抜いてるし? ちょっと余裕が出来たので、鷹通の反応を見ながら動き方を変えてみる。
「…ふあ…あ…くぅ!」
その度に鷹通が返す微妙な表情と声の違いが面白くて、俺はさらに動きを激しくする。
鷹通は自分の顔を手で隠すように覆って、いやいやをするように首を振っている。
俺は上体を倒して鷹通に顔を近づけ、手をはずした。 鷹通の目に浮かんでいる涙を舌で舐めとって、唇にキスをした。
舌を差し込んで、口中を探る。鷹通の舌が俺の舌に絡む。求められるままに吸い上げてやると、下の絞めつけもきつくなる。
すげー気持ちいい。
そろそろ、俺も鷹通も限界に近い。
名残惜しく糸を引かせて唇を離して、俺は腰の動きに神経と体力を集中させる。
鷹通が、くしゃくしゃになった表情で俺を見上げる。なんだか、可愛い。俺より年上なのにな。
「ああ…と・・もま…さ・・どの・・」
鷹通はそんなセリフを吐いてイっちまった。
ムカっ。小さな胸の痛みがあったけど、その瞬間の絞めつけにとどめをさされて、俺もほぼ同時に達してた。